2010-07-18

「ドイツ学生歌」について

「学生王子」冒頭の、”Gaudiamus igitur”は、日本では「ドイツ学生歌」として紹介されていますが、現在でもドイツに限らずヨーロッパ全土で良く歌われ親しまれている曲です。1287年にラテン語の詩をもとにボローニャの司教ストラーダが作曲したこの曲は、18世紀前半より学生達に歌われるようになり、1790年ごろには詩・曲ともに現在の形になったようです。

ヨーロッパ最古の大学といわれるボローニャ大学でヨーロッパ最初の校歌とされて以来、多くの大学の校歌・学生歌に採用され、主に卒業式でよく歌われているようです。
この曲のメロディーはヨハネス・ブラームスの『大学祝典序曲』でも引用されている4つの学生歌の最後に現れるのがこの曲のため、日本でもなじみのある旋律となっています。
このメロディに岡本 敏明の以下の詩によって歌われることもありますが、原曲とはまったく意味の違うものとなっています。

わが行く道は はるけき彼方
わが行く道は はるけき彼方
望みに わが胸 高鳴りおどるよ
歌声高く 勇みて進め
わが行く道は はるけき彼方
わが行く道は はるけき彼方
嵐はたけるも ひるまじ若人(ワコウド)
歌声高く 勇みて進め
わが行く道は はるけき彼方
わが行く道は はるけき彼方
手をとれわが友 腕組めわが友
歌声高く 勇みて進め
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(2010年7月 大阪男声合唱団定期演奏会 The Student Print曲中挿入歌 の解説)

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