2026-07-12

男声合唱による「日本抒情歌曲集」

本日の最終ステージでは、日本人なら誰もが子どもの頃から耳にし、口ずさんできたであろう名曲を、林光(1931-2012)編曲の「男声合唱による日本抒情歌曲集」からの5曲をお届けいたします。

単なる「懐かしいメロディーの合唱化」ではありません。1960年代初頭、岩城宏之や田中信昭といった若き音楽家たちが「昔の歌曲の素晴らしいメロディーを、みんなで楽しめる合唱のレパートリーにできないか」と提案したことが、この曲集の始まりです。小澤征爾が合唱団を指揮する際の編曲提供を皮切りに、わずか2〜3年の間に約20曲の混声合唱曲として編曲されました。 これらの編曲は、発表時には林光自身がピアノを弾くという前提で作られたことから、「自分自身が楽しみながら弾けるような編曲」が志向されました。

2026-03-15

男声合唱とピアノのための組曲「みやこわすれ」

「薔薇」「はっか草」「すみれ」「みやこわすれ」という4つの異なる花をテーマにして、児童文学者でもある野呂昶が日常の中に潜む美しさや儚さを捉えて紡ぎ出した詩の世界を、千原英喜が繊細かつ心に響く旋律と洗練された和声によって表現し、「歌のブーケ」のような全体として一つの抒情的な世界観が築き上げられました。当初は女声合唱のために作曲されましたが、2017年になって男声合唱版が初演されています。

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(2026年3月 関西大学グリークラブOB会合唱団 EAST 第2回リサイタルプログラムの曲目解説原稿)

2023-07-17

男声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」

 男声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」は、主として「文部省唱歌」と総称されている、小学校の音楽教科書に長らく掲載され続けてきた日本歌曲の中から、作曲家源田俊一郎が日本の四季折々の風景が描かれている曲を選び、それぞれの曲に描がれている季節の流れに合わせてメドレー曲として綴った合唱曲です。

2022-11-27

男声合唱のための組曲 「旅」

 「旅」は佐藤眞が1962年の文部省主催の芸術祭合唱部門に参加する目的でニッポン放送の依頼により作曲をした、全7曲からなる混声合唱のための組曲です。男声合唱版は1999年と2002年の2回に分けて編曲が行なわれ、その後2005年の改訂を経て、現在に至るまで数多くの合唱団に歌い継がれる名曲となっています。

2019-12-08

ブラームス「ドイツ・レクイエム」

ドイツ・レクイエム」は、ヨハネス・ブラームス(1833~1897年)が作曲した、オーケストラと合唱、ソプラノとバリトンの独唱からなる宗教曲作品です。レクイエムとはカトリック教会の葬儀で、死者の安息を神に祈るラテン語の典礼ミサ祈祷文に音楽がつけられたものを指します。歌詞が「Requiem aeternam(永遠の安息を・・)」で始まることからこの名がついていますが、この「ドイツ・レクイエム」は、その曲名のとおりにドイツ語の歌詞がつけられた作品になっています。

ブラームス「ドイツ・レクイエム」対訳

2019年12月8日開催 第31回松戸市民コンサート @森のホール21 プログラム掲載用

2019-07-21

グノー「第2ミサ」

シャルル・フランソワ・グノー(Charles François Gounod : 1818-1893)は、19世紀中期~末に活躍したフランスの作曲家で、ゲーテの劇詩を題材にしたオペラ《ファウスト》が一番の代表作として知られています。少年時代から音楽の才能を発揮しパリ音楽院で作曲などを学びました。その後、ローマへの留学をきっかけとしてキリスト教に傾倒して聖職者を真剣に目指したこともあり、数多くの宗教曲も遺しています。J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集の《前奏曲 第1番 ハ長調》を伴奏として取り入れた《グノーのアヴェ・マリア》として良く知られている声楽曲の原曲である《バッハの前奏曲第一番による瞑想曲》や《聖チェチーリアのための荘厳ミサ曲》などによって、グノーの名前は次第に知られるようになりました。